はじめに

エクセルで、 ルートを含む指数（べき乗）の計算をするときは、

  • ネイピア数を使わない計算： キャレット/ハット記号（^）の式
  • ネイピア数を使う計算： EXP 関数

の2つを使えばほとんどの場合、事足りるはずです。

下記に、累乗根や累乗の計算方法をまとめました。 上記の2つ以外にも、いくつか計算方法がありますが、 端的に表現できる上記の2つがオススメです。

（ただし、明示的に表すために SQRT, POWER関数を使用することもあります。）

エクセルの指数計算方法の一覧表

下記の表をみてわかる通り、 ほとんどの場合、キャレット/ハット記号 ^ の式で計算できます。

ただし、ネイピア数（自然対数の底）の計算では、EXP 関数が必要となり、 キャレット/ハット記号 ^ を使用しない方が端的に表現できます （ee=2.718... の値を自分で入力するのも1つの方法ではありますが。。）

分類名称数式底（基数）指数（べき指数）エクセル
表記例1		エクセル
表記例2		エクセル
表記例3
累乗根、
べき根		平方根、
2乗根		x\sqrt{x}、 x12x^{\frac{1}{2}}xx1/2=A3^(1/2)=POWER(A3,1/2)=SQRT(A3)
3乗根x3\sqrt[3]{x}、 x13x^{\frac{1}{3}}1/3
n乗根xn\sqrt[n]{x}、 x1nx^{\frac{1}{n}}1/nn =A3^(1/B3)=POWER(A3,1/B3)
累乗、
べき		2乗x2x^22 =A3^(2)=POWER(A3,2)
3乗x3x^33 =A3^(3)=POWER(A3,3)
n乗xnx^nnn =A3^(B3)=POWER(A3,B3)
10の累乗、
10のべき乗		10n10^n10 =10^(B3)=POWER(10,B3)1E3 ※
eの累乗、
eのべき乗		ene^nee（ネイピア数、
自然対数の底）		=EXP(1)^(B3)=POWER(EXP(1),B3)=EXP(B3)

※ 1E3 の表記は、関数ではない

1E3 のように、 E を使った表記は関数ではなく、数値そのものを示します。
そのため、最初に = 記号がなくても使用できます。
Eの後に続く数が、数値の桁を示しています。

具体例：

  • 1E3 = 1×1031 \times 10^3 = 10001000
  • 2.5E-2 = 2.5×10−22.5 \times 10^{-2} = 0.0250.025

エクセルのセルデータサンプル

以下の 全セルをコピー ボタンをクリックし、エクセルのセルに貼り付けられます。

AB
1
2√3の計算：1.732
3
43^2の計算：9
5
6e^2の計算：7.389