エクセルAVERAGE関数の使い方: 平均値を算出 - 空白、DIV/0エラー値、0を除く方法も

はじめに
エクセルのAVERAGE
関数は、
ここでは、AVERAGE
関数の
- 基本的機能・使い方
- うまく動作しないときの原因と対策(注意点)
- 関連する関数
- 使用例、応用法
について取り扱います。
基本的機能・使い方
AVERAGE
関数は、
文字列や空白セルは無視されます。
数値配列1
, 数値配列2
, ... )指定した 数値配列1
の数値データの 平均値を算出 する。
数値配列2
, 数値配列3
, ... を追加することで、計算に用いるデータを増やすことができる(最大 : 数値配列255)。
数値配列1
数値配列2
, ... 注意事項
空白文字やエラー値を入力した場合にどうなるか、
各セル値に対する応答・扱われ方
- 文字列 無視される
- 空白 無視される
- エラー値 結果がエラー値になる※
0
0
と認識される※
※ エラー値や 0
を除いて計算したい場合には、AVERAGEAIF
/AVERAGEIFS
関数などを使用する
うまく動作しないときの原因と対策
AVERAGE
関数でうまく動作しない場合、
- エラー (
#VALUE!
,#DIV/0!
,#REF!
など) が出力されるとき:- 参照範囲にエラー値が含まれている
対策:参照範囲からエラー値を削除する。または、AVERAGEIF
/AVERAGEIFS
関数やAGGREGATE
関数を使用する。
- 参照範囲にエラー値が含まれている
関連する関数
AVERAGE
関数と似た機能を持つ関数には、以下があります。
SUM
+COUNT
関数: 合計値とデータ数を別々に算出 し、平均値を算出できる。AVERAGEA
関数: 文字列・論理値を無視せず 平均値を算出する。AVERAGEIF
関数: 単一条件 を指定して、平均値を算出する。AVERAGEIFS
関数: 複数条件 を指定して、平均値を算出する。SUBTOTAL
関数: フィルター機能による非表示の値を排除 して、平均値を算出できる。AGGREGATE
関数: フィルター機能による非表示の値を排除 、 エラー値を除去 して平均値を算出できる。
他の平均値を算出する関数には、以下があります AVERAGE
関数で算出されるのは 算術平均 )。
HARMEAN
関数: 調和平均 を算出する。GEOMEAN
関数: 幾何平均 を算出する。
使用例、応用例
AVERAGE
関数の使用例・応用例として
IF
関数との組合せ:単一条件を指定して、平均値を算出する。INDEX
関数との組合せ:列(or 行)を指定し、その平均値を算出する。ROUND
関数との組合せ:桁数を指定して丸めた数値の平均値を算出する。
のパターンを紹介します。
IF
関数との組合せ
0
を除いて平均値を算出する例です。 AVERAGEIF
関数を使用しても同様の結果が得られます)。
関数の構成
=AVERAGE( IF(
条件式
,Trueのときの値
,Falseのときの値
) )
INDEX
関数との組合せ
複数列のデータに対して、指定した特定の列(or 行)のみの平均値を算出する例です。
関数の構成
=AVERAGE( INDEX(
数値配列
,行番号
,列番号
) )
ROUND
関数との組合せ
小数を整数化して、その平均値を算出する例です。
配列数式を使用するため、動的配列数式に未対応の旧バージョンのエクセルの場合は
関数の構成
=AVERAGE( ROUND(
数値配列
,丸めた後の小数の桁数
) )