2025/6/17

エクセルCOUNT関数の使い方: 数値の個数取得 - 0になる場合や0以外の評価方法も

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はじめに

エクセルのCOUNT関数は、 データの集計や数値計算など、多くの場面で頻繁に使用される関数の1つです。 数値データ用の関数なので注意です (文字列データには COUNTA 関数を使用する)

ここでは、COUNT関数の

  • 基本的機能・使い方
  • 注意事項
  • 関連する関数
  • 使用例、応用法

について取り扱います。

基本的機能・使い方

COUNT関数は、 選択範囲中の 数値データの数をカウントする関数 です。
文字列や空白セルは無視されます。

COUNT関数
COUNT ( 数値配列1, 数値配列2, ... )

指定した 数値配列1数値データの個数をカウント する。
数値配列2, 数値配列3, ... を追加することで、評価に用いるデータを増やすことができる(最大 : 数値配列255)。

数値配列1
: 必須
A1:A5
カウントするデータの範囲。
数値配列2 , ...
: 任意
C1:D4
追加で評価するデータの範囲。

注意事項

空白文字やエラー値を入力した場合にどうなるか、 意図した結果にならない場合にどうしたらいいのか、 について解説します。

各セル値に対する応答・扱われ方

  • 文字列 無視される
  • 空白 無視される
  • エラー値 結果がエラー値になる※
  • 0 数値としてカウントされる※

※ エラー値や 0 を除いて評価したい場合には、COUNTIF / COUNTIFS関数などを使用する

うまく動作しないときの原因と対策

COUNT関数がうまく動作しない場合、 以下のような原因が考えられます。

  • 計算値が 0 になるとき:
    • 文字列データを評価しようとしている
      対策:COUNTA 関数を使用する。
    • 数値データのつもりだが、 参照している値が数値でなく、文字列として認識されている
      対策:セルの書式を 数値 (or 指数など) にする。セル記入値に含まれる 空白文字特殊文字を削除する。

関連する関数

COUNT関数と似た機能を持つ関数には、以下があります。

  • COUNTA関数:空白以外のセルの個数をカウントする。
  • COUNTBLANK関数:空白セルの個数をカウントする。
  • COUNTIF / COUNTIFS関数:条件に一致するセルの個数をカウントする。
  • DCOUNT / DCOUNTA関数:他の列に条件設定して、数値データ / 空白以外のセルの個数をカウントする。
  • SUBTOTAL関数: フィルター機能による非表示の値を排除 して、数値データの個数をカウントできる。
  • AGGREGATE関数: フィルター機能による非表示の値を排除エラー値を除去 して数値データの個数を取得できる。
  • SUMPRODUCT関数:条件付きのカウントに応用できる。

使用例、応用例

COUNT関数の使用例・応用例として、以下のパターンを紹介します。

  • IF関数との組合せ:単一条件を指定して、数値データの個数をカウントする。

IF関数との組合せ

0を除いて数値データをカウントする例です。 COUNTIF / COUNTIFS関数を使用しても同様の結果が得られます)。 ただし、配列数式を使用するため、動的配列数式に未対応の旧バージョンのエクセルの場合は Ctrl + Shift + Enter (CSE) で入力する必要があります。

関数の構成

=COUNT( IF( 条件式, 1) )

1は、数値であれば何でも良い


【文字列データを参照している例】
ABC
1❌文字列データ✅数値データ
2A0
3A0
4B1
5B1
6B1
7
805

ABCDEF
110
214
310
410
5無視→0