エクセルROUNDDOWN/ROUNDUP関数の使い方(小数点以下の切り捨て可)

はじめに
エクセルのROUNDDOWN / ROUNDUP関数は、
ここでは、ROUNDDOWN / ROUNDUP関数の
- 基本機能・使い方
- 注意事項
- 関連する関数
- 使用例、応用法
について取り扱います。
基本機能・使い方
ROUNDDOWN / ROUNDUP関数は、
数値
, 桁数
)数値
, 桁数
)指定した 桁数
になるように
数値
を切り捨てる / 切り上げる。
桁数
は、小数部分の桁数を意味する
(1で小数部分が1桁の数値になる。
0で整数になる。
負の値で小数点以上の整数部分の桁も指定可能
)。
数値
桁数
小数点以下を切り捨て、整数にする場合はROUNDDOWN( 数値, 0)です。
注意事項
意図した結果にならない場合の原因・対策、
うまく動作しないときの原因と対策
ROUNDDOWN / ROUNDUP関数がうまく動作しない場合、
- 想定通りに 切り捨て / 切り上げ されないとき:
- 指定している数値の、小数部分が隠れている※。
対策:数値の小数部分の桁数表示を(小数第15位程度まで)増やして、確認する。
- 指定している数値の、小数部分が隠れている※。
※ 数値計算では誤差が生じる可能性がある
エクセルの仕様上、 小数の計算で誤差が生じることがあります (1)。
これは、 表示する桁数を増やさないと気づきにくい ことが多いです。
単純な計算であっても、
表示されている数値と実際に処理される数値に、
差異がある可能性があります。ROUND関数で適切に小数部分を丸めることで、計算誤差を軽減できます
(例を参照)。小数をすべて整数にして、計算後に小数に戻す方法でも、計算誤差を減らせます。
関連する関数
ROUNDDOWN / ROUNDUP関数と似た機能を持つ関数には、以下があります。
- ROUNDグループ
- ROUND関数: 四捨五入して指定した桁に丸める(桁指定が必須)。
- 特定用途グループ
- TRUNC関数:指定した桁で切り捨てる(桁指定が必須でない)。
- INT関数: 整数化する。正の値は小数点以下を切り捨て、負の数は切り上げ。
- 基準値の倍数(5や10などのきりの良い値)グループ
- MROUND関数: 基準値の倍数の近い方に丸める。
- FLOOR / CEILING関数: 基準値の倍数に切り下げる / 切り上げる。
- FLOOR.MATH / CEILING.MATH関数: FLOOR / CEILING の強化版。負の数やMode指定が可能。
使用例、応用例
ROUNDDOWN関数の使用例・応用例として、以下のパターンを紹介します。
- 条件分岐処理後に小数点以下を切り捨て:IF関数との組合せ。
条件分岐処理後に小数点以下を切り捨て
IF関数を使った処理の中に、ROUNDDOWN関数を組み込むことで、
ここでは、
関数の構成
=IF( 条件A ,
ROUNDDOWN( 条件Aのときの数値計算 , 0),
ROUNDDOWN( その他のときの数値計算 , 0)
)
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