2025/6/24

エクセルTEXT関数の使い方: 表示形式を指定して数値(日時)を文字列化 - コード一覧あり

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はじめに

エクセルのTEXT関数は、日時を含む数値を、指定のフォーマットの文字列に変換する関数です。 セルの書式設定 による表示形式の設定を、 関数によって行うイメージです。 数値の桁を 0 で埋めて揃えたり、 日時の表示形式の変更や曜日の表示ができます。

ここでは、TEXT関数の

  • 基本機能・使い方
  • 注意事項
  • 関連する関数
  • 使用例、応用法

について取り扱います。

基本機能・使い方

TEXT関数は、 値を表示形式に従った文字列に変換 します。 表示形式の中では、表示形式コードを使用でき、 数値や文字列の書式を指定できます。

fxTEXT関数
TEXT ( , 表示形式)

表示形式に従った文字列に変換する。

: 必須
2025/6/24
日付・数値(または文字列)。
表示形式
: 必須
"mm月dd日"
出力する文字列の形式。表示形式コードを使用できる。

表示形式コード

表示形式の中で 指定できる表示形式コードの一覧です (「セルの書式設定」の「ユーザー定義 」にあるコードとも対応)。 基本的に数値(日時を含む)にのみ対応していますが、 一部、文字列でも使用できます。

カテゴリ記号意味補足
(表示形式)

(入力)

(出力)
数値#1桁の数字入力する数値の桁が足りない場合は非表示"##.##"1.21.2
数値01桁の数字入力する数値の桁が足りない場合は0で埋める"00.00"1.201.20
数値?1桁の数字桁が足りない場合は空白で埋める"??.??"1.2␣1.2␣
数値.小数点小数点位置を指定"#.00"11.00
数値,カンマ区切り桁区切り記号をつける"#,###"12341,234
数値,千単位表示記号を数値のあとに1つ付ける"0.00,千円"123412.3千円
数値,,百万単位表示記号を数値のあとに2つ付ける"0.00,,百万円"12345671.23百万円
数値%パーセント表示倍率を100倍して % を付加"0%"0.550%
数値/分数表示小数を分数に変換"#/#"0.51/2
時刻hh時(2桁)1桁のときは先頭に0を補う"hh"9:03:0809
時刻mm分(2桁)1桁のときは先頭に0を補う"mm"9:03:0803
時刻ss秒(2桁)1桁のときは先頭に0を補う"ss"9:30:0808
時刻AM/PM午前/午後表示AM(0〜12時)、PM(12〜24時)"hh:mmAM/PM"9:03:0809:03AM
時刻[]経過時間単位を超えても繰り上がらず表示(例:24時間越えの表示)"[hh]:mm:ss"26:30:0826:30:08
日付yyyy西暦(4桁)4桁で表示"yyyy"2018/6/12018
日付yy西暦(下2桁)下2桁のみ表示"yy"2018/6/118
日付e和暦の年年数のみ(例:平成31年→31)"e"2018/6/130
日付ggg和暦の元号元号名を表示"ggg"2018/6/1平成
日付mm月(2桁)1桁のときは先頭に0を補う"m"2018/6/16
日付mmmm月(英語)月名のフルスペル"mmmm"2018/6/1June
日付mmm月(英略)英語3文字の略称"mmm"2018/6/1Jun
日付dd日(2桁)1桁のときは先頭に0を補う"dd"2018/6/101
日付aaaa曜日(日本語)曜日のフル表記"aaaa"2018/6/1金曜日
日付aaa曜日(日本語略)略称(1文字)"aaa"2018/6/1
日付dddd曜日(英語)英語でフル表記"dddd"2018/6/1Friday
日付ddd曜日(英略)英語3文字の略称"ddd"2018/6/1Fri
その他¥円記号金額の単位を示す"¥##"12¥12
その他$ドル記号金額の単位を示す"$##"12$12
その他!エスケープ記号特別な意味を持つ記号の意味を無効化する(例:!mmの意味を無効化)"##!m"1212m
その他G/標準入力値入力値(数値)を文字列に埋め込める。"数値:G/標準"12数値:12
その他@入力値入力値(文字列)を文字列に埋め込める。"文字列:@"ABC文字列:ABC

注意事項

TEXT関数を使用する上で、以下の注意点があります。

  • 表示形式は、ダブルコーテーション (") で囲む必要があります。
  • TEXT関数によって変換されたものは 文字列 です。 数値計算に使用する場合、1*VALUE関数を使用し、 数値 に変換することをオススメします。

関連する関数

TEXT関数と類似・関連機能を持つ関数には、以下があります。

  • 形式変換グループ

    • VALUE関数: 文字列を数値に変換。
    • NUMBERVALUE関数: 文字列を数値に変換(小数点や桁区切り記号の指定可能)。
  • 文字列の加工グループ

    • CONCAT / CONCATENATE関数: 複数の文字列結合。
    • TEXTJOIN関数: 複数の文字列結合(区切り文字付き)。
    • TRIM関数: 文字列中の余分なスペースを削除。
    • SUBSTITUTE / REPLACE関数: 文字列の一部を置換。

使用例、応用例

TEXT関数の使用例・応用例として、以下のパターンを紹介します。

  • 複数のセル値をまとめて表示:アンパサンド演算子 (アンド記号 &) との組合せ。

複数のセル値をまとめて表示

複数のセル値を特定の表示形式で、1セルにまとめて表示する例です。 アンパサンド演算子 (アンド記号 &) によって文字列を連結しています。

関数の構成

= セル1 & " : "
  & TEXT( セル2, "0.00" )
  & " (" & TEXT( セル2, "#%") & ")"


ABCDE
1A0.15A : 0.15 (15%)
2B0.5B : 0.50 (50%)
3C0.75C : 0.75 (75%)