2025/6/23

エクセルUNIQUE関数の使い方: 重複なしで値を取得 - 0の除外方法も

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はじめに

エクセルのUNIQUE関数は、 データ解析や数値計算で役立つ関数です。 バージョン2021 / 365以降のエクセルでのみ使用可能です。

ここでは、UNIQUE関数の

  • 基本機能・使い方
  • 注意事項
  • 関連する関数
  • 使用例、応用法

について取り扱います。

基本機能・使い方

UNIQUE関数は、 重複を削除して、一意のデータを取得できる関数 です。 スピル機能を使用します。

fxUNIQUE関数
UNIQUE ( 配列, 列の比較, 回数比較)

配列中のデータから一意の値を取得する(重複なしで値を取得する)。

配列
: 必須
A1:A4
一意の値を探す範囲。
列の比較
: 任意
TRUE
TRUEにすると列で比較する。FALSEにすると行で比較する。省略時:FALSE
回数比較
: 任意
TRUE
TRUEにすると、出現回数が2回以上の値を除外する。省略時:FALSE

注意事項:各セル値に対する応答や扱われ方

UNIQUE関数では、セル値の形式ごとに、以下のように認識されます。

  • 空白 0 と認識される※
  • エラー値 1つの値として認識される(除外したい場合については後述)
  • 0 0と認識される

※ 0を除外する方法

選択範囲に 空白があると 0 が出力されてしまいます。
対処法としては、FILTER関数を組み込む方法があります(例を参照)。
空白のデータを除外してから、UNIQUE関数に読み込ませる方法です。

関数の構成

=UNIQUE( FILTER( 配列, 配列 <>"" ) )

関連する関数

UNIQUE関数に関連する関数には、以下があります。

  • COUNTIF関数:配列中の各値ごとの重複数を算出できる。

使用例、応用例

UNIQUE関数の使用例・応用例として、以下のパターンを紹介します。

  • エラー値を除外して一意の値を取得:FILTER + ISERROR + NOT関数との組合せ。

エラー値を除外して一意の値を取得

FILTER + ISERROR + NOT関数と組合せ、 エラー値を除外する例です。 ここでは #N/Aの値を除外し、重複のない一意の値を取得しています。

関数の構成

=UNIQUE(
  FILTER(
   データ範囲 ,
   NOT( ISERROR( データ範囲 ) )
 )
)


【空白を含む例】
ABCDEFG
1A❌0あり✅0なし
2BAA
3BBB
40C
5CCD
6DD
7D

ABCDEF
1A
2B重複なし:A
3BB
4#N/AC
5CD
6D
7D