エクセルFREQUENCY関数での度数分布表の簡単な作り方【コピペですぐに使える】

はじめに
エクセルには、度数分布表の作成に役立つ FREQUENCY関数
があります。
下にサンプルのセルデータがあるので、
度数分布表とは
度数分布表とは、データの分布をわかりやすく表にしたものです。
これを棒グラフで視覚化したものがヒストグラムになります。
いつ使うのか?
度数分布表は、大量のデータの全体像や分布を把握したいときに役立ちます。
データ中で出現する数値の種類が多くても、 1.01
, 1.22
, 1.83
, ... など、はすべて 1~2
の1グループにまとめられる)。
エクセルでの算出方法
以下の 全セルをコピー
ボタンをクリックし、エクセルの A1
セルに貼り付けると、 F6
セル以下 ※ に度数(頻度)が記入されます(下記の場合 4, 3, 1, 0
)。
A
列のデータを書き換え、 D2
, D3
セルの値を設定し直し、 C8
, E8
セルの数式を下に拡張すると
A | B | C | D | E | |
1 | データ | ||||
2 | X | 平均値 | =AVERAGE(A3:A12) | ||
3 | 101 | 3σ | =3*STDEV.S(A3:A12) | ||
4 | 98 | ||||
5 | 95 | 平均値 - 3σ | =D2-D3 | ||
6 | 104 | 平均値 + 3σ | =D2+D3 | ||
7 | 97 | ||||
8 | 103 | ||||
9 | 99 | ||||
10 | 93 | ||||
11 | 108 | ||||
12 | 88 |
度数の表示が1セルのみになってしまう場合 ※
スピル機能のないエクセル(バージョン2019以前)では、
セルに=FREQUENCY(...)
入力後に、Ctrl + Shift + Enter を押す必要があります。
Enter のみでは、1つの値しか表示されません。
算出手順
エクセルで度数分布表を作成する手順は、主に3つです。
1. 度数分布表のパラメータを設定
度数分布表を作成するには、
区切る間隔を決定するために、
階級の最小の値
(ここでは0
(D2
セル))階級の幅
(ここでは10
(D3
セル))
2. 階級の値を作成
手順1のパラメータ値を使い、
今回の例では、
2a. 初期値の作成
階級の初期値は、 階級の最小の値
と階級の幅
の値の和になります。 0 + 10 = 10
(D2
セル+D3
セル ))
※ 手順3のFREQUENCY
関数には、 階級の最小の値
ではなく 階級の最小の値
+階級の幅
を使用します。
2b. 初期値より後の作成
初期値より後の階級の値は、 階級の幅
(手順1)の値を加算していきます。
具体的には、
- 1番目の値: 初期値(手順2a)
- 2番目の値: 1番目の値+
階級の幅
- 3番目の値: 2番目の値+
階級の幅
- ...
となります。
3. 度数(頻度)の値を算出
データ列と、手順2で作成した階級の値を FREQUENCY
関数に入力して、
FREQUENCY関数
第1引数の範囲のデータについて、第2引数範囲の階級の値を使って度数分布表を作成する。
この関数を1セルに記入すると、第2引数の範囲に従って結果が下のセルに広がって表示される。例:
=FREQUENCY(A3:A10,E6:E8)
- 第1引数 (
A3:A10
): 評価に使用するデータの範囲(必須)- 第2引数 (
E6:E8
): 階級の値(上限値)を記入したセル範囲(必須)