2025/7/5

検索・参照関数の違い(XLOOKUP,VLOOKUP,HLOOKUP,INDEX+MATCHなど)【エクセル】

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はじめに

エクセルには、値を検索し、該当する値を取得する関数 が数多く存在します。 この検索・参照関数の違いについてまとめました。

ここでは、以下について取り扱います：

  • 関数の使用例
  • 比較表
  • 使い分けの目安

関数の使用例

検索・参照関数である LOOKUP, VLOOKUP, HLOOKUP, INDEX+MATCH, XLOOKUP, FILTER関数の それぞれを使った テーブルから値を取得する例 を示します。

ABCDEFGHIJKLMNO
1A110
2B220関数名検索値指定値取得値
3C330LOOKUPD→40
4D440
5E550VLOOKUPD取得列：3→40
6
7HLOOKUP10取得行：4→40
8
9INDEX + MATCHD→40
10
11XLOOKUPD→40
12
13FILTERD→40

比較表

関数名主な用途検索方向完全一致複数条件複数結果制限事項対応バージョン
LOOKUP簡易的な検索自由（縦横可）❌ 近似のみ❌ 指定不可❌ 1件のみ❌ 検索範囲は昇順必須2007~
VLOOKUP縦方向の検索（列から列へ）垂直（縦）✅ 指定可❌ 検索列が左端に制限
HLOOKUP横方向の検索（行から行へ）水平（横）❌ 検索行が上端に制限
INDEX+MATCH縦横両対応の柔軟な検索自由（縦横可）✅ 工夫次第 (AND) ※
XLOOKUP✅ デフォルト✅ 工夫次第 (AND)2021~
FILTER条件に一致する 複数行 を抽出✅ AND/OR可✅ 複数件取得

※ INDEX+MATCH関数で複数条件を設定する場合、配列数式を使用します。 動的数式配列のない旧バージョンでは、CSEが必要です。

LOOKUP関数は非推奨

現状、最新のエクセルでも、互換性保持のために使用可能ですが、
うまく機能しない場合があるため（完全一致検索できない、など）、LOOKUP関数の使用は非推奨です。

バージョン2021以降であればXLOOKUP、旧バージョンであればVLOOKUP, HLOOKUP関数などの他の関数を使用するようにしましょう。

使い分けの目安

検索・参照関数の使い分けの目安は、 以下の通りです。

古いエクセルで
動かす必要がある		シンプルな1列 / 1行検索のとき検索範囲が左端 / 上端にないとき複数の結果やフィルタ抽出するとき
YESVLOOKUP/HLOOKUPINDEX+MATCH
NOXLOOKUPXLOOKUPFILTER