2025/7/8

文字列結合関数の違い(CONCATENATE, CONCAT, TEXTJOIN, ARRAYTOTEXT)【エクセル】

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はじめに

エクセルには、複数の文字列を結合(連結)して1つの文字列を作成する関数 が存在します。 この文字列結合関数の違いについてまとめました。

ここでは、以下について取り扱います:

  • 関数の使用例
  • 比較表
  • 使い分けの目安

関数の使用例

文字列結合関数である CONCATENATE, CONCAT, TEXTJOIN , ARRAYTOTEXT 関数(と& 演算子 )の それぞれを使った 複数の文字列を結合する例 を示します。

ABCDEFGHI
1ABC
2123関数名取得値
3& 演算子 ABC123
4CONCATENATEABC123
5CONCATABC123
6TEXTJOINA, B, C, 1, 2, 3
7ARRAYTOTEXT(書式:Consice)A, B, C, 1, 2, 3
8ARRAYTOTEXT(書式:Strict){"A","B","C";1,2,3}

比較表

関数・演算子名主な用途結合文字列数の上限セル範囲での指定エラー値を参照したとき設定可能項目備考対応バージョン
&
(アンパサンド演算子)
文字列2つを結合✅なし❌ 不可❗ エラー出力全バージョン
CONCATENATE複数の文字列を結合❌255個の引数非推奨(今後廃止予定)2007 ~
CONCAT✅ なし✅ 可能CONCATENATE の後継。2019 ~
TEXTJOIN複数の文字列を結合
(区切り文字付き)
区切り文字、空白セルを無視するか
ARRAYTOTEXT配列データを文字列として表示エラー値を文字列化して結合表示する書式(Consice / Strict書式:Strictのとき、
データ型(数値/文字列)と
配列構造が確認できる ※
2021 ~

※ ARRAYTOTEXTではデータ型と配列構造が確認できる

ARRAYTOTEXT関数で「書式:Strict」に設定すると、 配列定数 形式の文字列が得られるため、

  • データ型(数値 / 文字列 / 論理値)
  • 配列構造(2次元構造)

が確認できます。
たとえば、{"A", "B", "C" ; 1, 2, 3}のような文字列です。

配列定数の形式

配列定数 は、以下の形式になっています:

  • 文字列 ダブルコーテーション"で囲まれる。
  • 行の終わり(改行文字) セミコロン;で表記される。

使い分けの目安

文字列結合関数の使い分けの目安は、 以下の通りです。

  • 数個の文字列を簡単に結合するとき &演算子
  • まとめて一括で結合するとき CONCAT
  • 区切り文字を入れるとき TEXTJOIN
  • 配列データの中身・構造を確認するとき ARRAYTOTEXT