2025/7/8
文字列置換・変換関数の違い(REPLACE, SUBSTITUTE, UPPER, ASCなど)【エクセル】

はじめに
エクセルには、文字列の一部または全体の置換・変換する関数 が存在します。
ここでは、以下について取り扱います:
- 関数の使用例
- 比較表
- 使い分けの目安
関数の使用例
文字列置換・変換関数である REPLACE
, SUBSTITUTE
, UPPER
, LOWER
, PROPER
, ASC
, JIS
関数を
比較表
関数名 | 主な用途 | 指定値 | 備考 | 対応バージョン |
---|---|---|---|---|
REPLACE ※ | 文字列を置換(位置指定) | 1️⃣ 数値(置換位置, 置換文字数) | - | 全バージョン |
SUBSTITUTE | 文字列を置換(検索) | 🔤 文字列(検索値) | 一致する文字列をすべて置換(一部のみの指定も可)。 あいまい検索(ワイルドカード)非対応 | |
UPPER | 英字の 小 文字を 大 文字に変換 | - | - | 全バージョン |
LOWER | 英字の 大 文字を 小 文字に変換 | |||
PROPER | 英字の 先頭 文字を 大 文字、 他を 小 文字に変換 | |||
ASC | 全 角英数字を 半 角に変換 | - | 記号も対象。日本語環境限定。 | 全バージョン |
JIS | 半 角英数字を 全 角に変換 |
※ B付き関数は非推奨
末尾に
B
の付いた関数(REPLACEB
関数など)がありますが、
現状、使用するのは非推奨です。
関数を使用しない置換機能
エクセルには、関数を使用せず、文字列を直接置換する機能があります。
この機能では、あいまい検索(ワイルドカード)が使用できます。
(ショートカットキー:Ctrl+h)
使い分けの目安
文字列置換・変換関数の使い分けの目安は、
- 特定の条件で置換するとき
- 位置を指定
REPLACE
- 文字列を指定
SUBSTITUTE
- 位置を指定
- 英字の大文字小文字を統一するとき
- 大文字に統一
UPPER
- 小文字に統一
LOWER
- 先頭は大文字、他は小文字に統一
PROPER
- 大文字に統一
- 英数字、記号の全角半角を統一するとき
- 半角に統一
ASC
- 全角に統一
JIS
- 半角に統一