2025/4/18

エクセルMODE.MULT関数による最頻値(モード)の求め方【コピペですぐに使える】

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はじめに

エクセルには、 最頻値(モード)を算出する専用の MODE.MULT関数 が存在します。 この関数の使い方について、簡単に説明します。

下にサンプルのセルデータがあるので、 コピペですぐに使用できます。

最頻値とは

最頻値は、一連のデータの中で「最も頻繁に現れる値」のことです。 モードとも呼ばれます。

データによっては、最頻値が複数存在する場合があります。

いつ使うのか?

平均値、中央値と同様に、最頻値はデータの代表値として使用される統計値です。

データがカテゴリデータの場合や、頻度が重要になるデータの場合に使用します。 例えば、「アンケートの回答(選択式)」や「商品サイズごとの販売数」「webサイトのアクセス時間帯」などのデータに適用できます。

エクセルでの算出方法

以下の 全セルをコピー ボタンをクリックし、エクセルの A1 セルに貼り付けると、 C3 セルに最頻値が算出されます。

最頻値が複数の場合は、関数を記入した下のセルにも別の値の最頻値が記入されます。
下記の場合は、 最頻値が2つあるので、C3 セルに 2 が、C4 セルに 4 が記入されます※。

ABCD
1データ
2X最頻値
31=MODE.MULT(A3:A8)
42
52
63
74
84
9
10

複数の結果が表示されない場合 ※

スピル機能のないエクセル(バージョン2019以前)では、
セルに =MODE.MULT(...) 入力後に、Ctrl + Shift + Enter を押す必要があります。
Enter のみでは、複数の値が存在しても1つの値しか表示されません。

関数の詳細

MODE.MULT関数

引数の範囲の全データ中の最頻値を表示する。
最頻値が複数ある場合は、下のセルに広がって表示される。
第2引数以降に、評価に使用するデータを追加で設定できる(省略可、最大引数255)。

例:MODE.MULT(A3:A8)

  • 第1引数 (A3:A8): 評価に使用するデータの範囲(必須)
  • 第2,3,...引数 : 評価に使用する追加のデータの範囲(オプション)

MODE.SNGL関数とMODE関数について

最頻値に関連する関数に、MODE.SNGL関数MODE関数 があります。
これらは、最頻値が複数ある場合であっても、常に1つの値のみを返します
(このときに返す値は、データの中で最初に現れる最頻値のようです)。

MODE関数MODE.SNGL関数 の旧バージョンで、
機能は両者で変わりません。

基本的には、MODE.MULT関数 を使用すれば問題ありません。