エクセルMODE.MULT関数による最頻値(モード)の求め方【コピペですぐに使える】

はじめに
エクセルには、 最頻値(モード)を算出する専用の MODE.MULT関数
が存在します。
下にサンプルのセルデータがあるので、
最頻値とは
最頻値は、一連のデータの中で「最も頻繁に現れる値」のことです。
データによっては、最頻値が複数存在する場合があります。
いつ使うのか?
平均値、中央値と同様に、最頻値はデータの代表値として使用される統計値です。
データがカテゴリデータの場合や、頻度が重要になるデータの場合に使用します。
エクセルでの算出方法
以下の 全セルをコピー
ボタンをクリックし、エクセルの A1
セルに貼り付けると、 C3
セルに最頻値が算出されます。
最頻値が複数の場合は、関数を記入した下のセルにも別の値の最頻値が記入されます。
下記の場合は、 最頻値が2つあるので、C3
セルに 2
が、C4
セルに 4
が記入されます※。
A | B | C | D | |
1 | データ | |||
2 | X | 最頻値 | ||
3 | 1 | =MODE.MULT(A3:A8) | ||
4 | 2 | |||
5 | 2 | |||
6 | 3 | |||
7 | 4 | |||
8 | 4 | |||
9 | ||||
10 |
複数の結果が表示されない場合 ※
スピル機能のないエクセル(バージョン2019以前)では、
セルに=MODE.MULT(...)
入力後に、Ctrl + Shift + Enter を押す必要があります。
Enter のみでは、複数の値が存在しても1つの値しか表示されません。
関数の詳細
MODE.MULT関数
引数の範囲の全データ中の最頻値を表示する。
最頻値が複数ある場合は、下のセルに広がって表示される。
第2引数以降に、評価に使用するデータを追加で設定できる(省略可、最大引数255)。例:
MODE.MULT(A3:A8)
- 第1引数 (
A3:A8
): 評価に使用するデータの範囲(必須)- 第2,3,...引数 : 評価に使用する追加のデータの範囲(オプション)
MODE.SNGL関数とMODE関数について
最頻値に関連する関数に、
MODE.SNGL関数
とMODE関数
があります。
これらは、最頻値が複数ある場合であっても、常に1つの値のみを返します
(このときに返す値は、データの中で最初に現れる最頻値のようです)。
MODE関数
はMODE.SNGL関数
の旧バージョンで、
機能は両者で変わりません。基本的には、
MODE.MULT関数
を使用すれば問題ありません。