エクセルMODE.MULT関数による最頻値(モード)の求め方【コピペ用テンプレートあり】

はじめに
エクセルには、 最頻値(モード)を算出する専用の MODE.MULT関数 が存在します。
下にサンプルのセルデータがあるので、
最頻値とは
最頻値は、一連のデータの中で「最も頻繁に現れる値」のことです。
データによっては、最頻値が複数存在する場合があります。
いつ使うのか?
平均値、中央値と同様に、最頻値はデータの代表値として使用される統計値です。
データがカテゴリデータの場合や、頻度が重要になるデータの場合に使用します。
エクセルでの算出方法
以下の 全セルをコピー ボタンをクリックし、エクセルの A1 セルに貼り付けると、
最頻値が複数の場合は、関数を記入した下のセルにも別の値の最頻値が記入されます。
下記の場合は、 最頻値が2つあるので、C2 セルに 2 が、C3 セルに 4 が記入されます※。
複数の結果が表示されない場合 ※
スピル機能のないエクセル(バージョン2019以前)では、
セルに =MODE.MULT(...) 入力後に、Ctrl + Shift + Enter を押す必要があります。
Enter のみでは、複数の値が存在しても1つの値しか表示されません。
関数の詳細
数値1
, 数値2
, ... )指定した 数値1
の最頻値をすべて出力する。
数値2
, 数値3, ... を追加することで、
評価に使用するデータを追加できる
(最大: 数値254)。
最頻値が複数ある場合は、下のセルに広がって表示される(スピル)。
数値1
数値2
, ... MODE.SNGL関数とMODE関数について
最頻値に関連する関数に、MODE.SNGL関数 と MODE関数 があります。
これらは、最頻値が複数ある場合であっても、常に1つの値のみを返します
(このときに返す値は、データの中で最初に現れる最頻値のようです)。MODE関数 は MODE.SNGL関数 の旧バージョンで、
機能は両者で変わりません。基本的には、MODE.MULT関数 を使用すれば問題ありません。