エクセルで加重平均の簡単な求め方(SUMPRODUCT関数使用)【コピペですぐに使える】

はじめに
エクセルには、加重平均を直接的に算出する専用の関数は存在しません。
下にサンプルのセルデータがあるので、
加重平均とは
加重平均は、各数値に重みを加えて算出される平均値です。
算出手順としては、各数値に積で重みを加え、
エクセルでの算出方法
以下の 全セルをコピー
ボタンをクリックし、エクセルの A1
セルに貼り付けると、 B9
セルで加重平均(下記の場合 62.88461538
)が算出されます。
セルA3:A7
, B3:B7
, C3:C7
のデータを書き換え、 B9
の数式中の参照セルを書き換えることで、
A | B | C | D | |
1 | データ | |||
2 | ラベル | 進捗率 (%) | 重要度 (1~10) | |
3 | タスク1 | 100 | 6 | |
4 | タスク2 | 85 | 3 | |
5 | タスク3 | 15 | 2 | |
6 | タスク4 | 60 | 10 | |
7 | タスク5 | 30 | 5 | |
8 | ||||
9 | 加重平均(%) | =SUMPRODUCT(B3:B7,C3:C7)/SUM(C3:C7) | ||
10 | ||||
11 |
算出手順
エクセルで加重平均を算出するための手順は2つに分けられます。
1. データの各数値ごとに重みを掛ける
SUMPRODUCT
関数を使用して、データ内の各数値それぞれに重みを掛け合わせ、それらをすべてを合計します。
SUMPRODUCT関数
第1引数、第2引数の選択範囲間で、 それぞれの要素同士を個別に乗算した後、それらすべてを合計する。
具体的には以下の計算が行われる:
第1引数範囲の 1 番目の値
と第2引数範囲の 1 番目の値
を乗算する。第1引数範囲の 2 番目の値
と第2引数範囲の 2 番目の値
を乗算する。- ... これを選択範囲の最後の要素まで繰り返す。
- 1~3の値を合計する
第3引数, 第4引数, ... を追加することで、上記の1~3で乗算される値を増やすことができる(最大引数255)。
すべての引数の範囲の要素数は一致している必要がある。例:
SUMPRODUCT(B3:B7,C3:C7)
- 第1引数 (
B3:B7
): 計算に使用するデータの範囲(必須)- 第2引数 (
C3:C7
): 計算に使用するデータの範囲(オプション)- 第3,4,...引数 : 計算に追加するデータの範囲(オプション)
引数を区切る記号を変えることで、乗算以外の演算を行うこともできる。
2. 重みの値の合計で、1の値を割る
まず、SUM
関数を使用して、重みの値の合計値を算出します。 SUMPRODUCT
関数の値)を、上記の値 (SUMPRODUCT
関数の値) で割ります。
SUM関数
引数の範囲のデータすべてを合計する。
第2引数, 第3引数, ... を追加することで、加算に加えるデータを増やすことができる(最大引数255)。
例:
SUM(C3:C7)
- 第1引数 (
C3:C7
): 加算するデータの範囲(必須)- 第2,3,...引数 : 加算に追加するデータの範囲(オプション)